イノP応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
鳥獣害対策の現場で見て感じたことを、写真と共にレポートします。
航空会社のソラシドエアさんとつくる、三角・戸馳島の『ソラシドエコファーム』。
栗の木がすくすく育つそのファームに、鳥獣対策のための防護柵を張りました。
金網柵やメッシュ柵、電気柵・・・
さまざまな種類の柵をご紹介できる、ショールームのような場所ができました。
きっと、
・うちの畑や地域はどの柵や対策法が合うんだろう? と対策について知りたい
・今張っている柵は効果的なんだろうか? と見直したい
・これから柵を張るから正しい張り方を勉強したい と設置を考えている
こうした悩みを持つ方や地域、自治体のヒントになるのではないかと思います。

防護柵を設置する前に必要な準備
設置する場所を整えます。
草刈りをしたり、石があれば取り除いたり。今回は木も切りました。
蔓が複雑に絡みついていて、一筋縄ではいきません。
農業に携わる人たちは、さまざまなアイディアや道具を駆使して物事を前に進める力があると、わたしは感じています。それでも、あの手この手で時間がかかりました。



蔓が強くて、この状態からなかなか倒れない!
最後は、みんなで絵本の「大きなカブ」のようにして、どうにか倒しました(わたしもくらいの力で引っ張っていたので写真がなくて残念!)
鳥獣被害対策のため各種防護柵を設置
これまでさまざまな現場で柵を張ってきた豊産業さんにご協力いただきました。柵張りのプロ!心強いです。

シカ・イノシシ対策用の金網柵 🦌🐗🦌🐗

左側がシカ用、右側がイノシシ用です。

サル被害を防ぐための金網柵 🐒
サル用は、網目が細かく作られています。


柵の上には電気柵を設置します。

ウサギ対策用の防護柵🐇
稲葉たっちゃんも初めて見たというウサギ用の柵。
この柵は奄美大島で、特別天然記念物のアマミノクロウサギ対策として使われています。
天然記念物なので、畑に来ても触ったり捕えることは許されません。侵入した場合は、出ていくのを待つしかないそうです。どれだけ作物を食べられても。そこでこの柵です。



一見、よく見かけるフェンスのようですが、上部に遊びがあり、ウサギが登ると後ろ側にたわみます。。ひどければエビ反りです。
地面にくる折り返し部分が頑丈になっているのも特徴です。ウサギさんも基本的には掘って下から入ろうとしますが、掘って侵入するのを防ぎやすい構造になっています。
ただし規定により、ウサギが外へ出られる出口を設ける必要があるそうで、外からは入れない弁のついた出口が必ず設置されているそうです。
奄美大島ではウサギ用として活用されていますが、他の小動物やイノシシに対しても効果があります。
電気柵の設置
奥の方に電気柵を張りました。
まずは地面をすっきりと。草や障害物を取り除き、地面を整えます。

ここでは、電気柵の下には通電シートを敷きます。幅80cmのものを選びました。

留め具でシートを固定します。

次は、等間隔に電気柵の支柱を立てます。

続いて電線を設置します。

電線の高さを確認して設置完了!

こちらはシカ用の電気柵。高さがあり、電線は5本です。

防護柵を正しく設置する重要性
多くの畑で使われているメッシュ柵もこれから設置予定です。正しい設置方法を知ることができます。
さまざまな地域で取材していると、柵を正しい方法で設置できていない現状をよく見かけます。
我流だったり、そもそも説明書がないものだったり、行政の仕様書が甘かったり・・・
正しく知れば、すでに設置しているものの調整をして、効果を高めたり管理の手間を省くことができるかもしれません。
この“柵のショールーム”が、鳥獣対策に悩む地域のヒントになるかもしれません。

謝辞:鴻池組様のご支援
今回の防護柵ショールームの開設にあたりましては、株式会社鴻池組様よりご支援を賜りました。
地域の鳥獣被害対策を前進させたいという私たちの想いに深くご賛同いただき、お力添えをいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
鴻池組様のような企業様のご理解とご支援のおかげで、この活動を形にすることができました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

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