「こどもがイノシシに追いかけられたんです。怖くて外で遊ばせられません……」

先日、私たちのホームページやInstagramを見てくださったある保護者の方(「Aさん」と呼びます)から、切実なメッセージが届きました。
役所に相談しても「HPでの周知」にとどまり、なかなか具体的な対策(捕獲)にまで至らない。そんな不安と、どうにもできないもどかしさが文面から痛いほど伝わってきました。
私たちが伝えた「地域で動く」ためのヒント
イノPからは、捕獲を依頼する際のコツや、自分たちでできる「エサをなくす」対策(環境整備)について、このように返信させていただきました。
- 「1件の報告では動くのが難しい場合もあります。被害の記録や困っている人の声を地区の区長さん等を通じて集約し、組織として依頼するのがベターです」
- 「街中のカキやクリをなくすことが、イノシシを呼び寄せないために住民ができる最大の対策です」
正直なところ、私たちはアドバイスをすることしかできません。「捕獲に行ってほしい」という期待に応えられない申し訳なさもありました。しかし、その後に届いた返信が、私たちの想像を遥かに超えるものだったのです。
胸を熱くさせた、ある一言

「自分たちの地域は自分たちで守らなければならないので今保護者で免許を取ろうかと何人かで話しています」
この一文を見たとき、言葉にできない喜びが込み上げました。
イノPが掲げている「地域と畑は自分たちで守る」という言葉。
それが単なるスローガンではなく、一人の保護者の心に届き、そして「自分たちが動く」という強い覚悟に変わった瞬間でした。
動き出した「若い力」が行政を動かす
その後、さらに嬉しい報告が続きました。

- 仲間と連絡を取り合い、複数人で市へ連絡したところ、市役所と猟友会が動いてくれることに!
- なんと、仲間5人で狩猟免許の試験を受けることを決意!
- 「子どもや地域に被害が及ばないよう、若い力でできることをしたい。そう思わせてくれてありがとう」
……もう、こちらこそ「ありがとうございます」という言葉しかありません。
「行政がやってくれない」と嘆くだけでなく、自分たちで情報を集めて組織的に働きかけ、ついには自ら守り手になろうとする。この主体的(自分ごと)な行動こそが、今の農村や住宅街に最も必要なパワーです。
最後に
一人の不安が、仲間の団結を生み、地域を守る大きな渦になりました。
私たちは、捕獲の代行はできません。でも、こうして「自分たちで守りたい」と立ち上がる方々の背中を押し、正しい知識を伝え、共に歩むことは全力でできます。
今回の出来事は、イノPにとっても大きな勇気になりました。
Aさん、そして免許に挑戦される皆さま。子どもたちが安心して駆け回れる地域を、一緒に作っていきましょう!
私たちは皆さんの「第一歩」を、これからも全力で応援し続けます。




